前述の「アカデミア水準の必須/禁止要素」を、トーンを落とし、
《東大新聞のコラム》のような
「静か・抑制的・知的だが肩に力が入っていない文体」
で仕上げるための ToDo / Not ToDo リストです。ポイントは“学術論文の厳密さを保ちつつ、主張しすぎない” ことにあります。
✅ To Do(やること)
1. 問題意識を「問い」として置く
結論を先に断定しない
「〜ではないだろうか」「〜と考えられる」と余白を残す
自分の立場を一歩引いた場所に置く
例:
×「本フレームワークは〜を解決する」
○「〜を考える一つの枠組みとして位置づけられるかもしれない」
2. 先行研究・既存枠組みを“敬意をもって”扱う
批判は否定ではなく「射程の違い」として書く
名前を出しすぎず、流れとして紹介する
「乗り越える」より「別の角度を与える」
3. 概念は簡潔に、説明は抑制的に
定義はするが、力説しない
図解や比喩は補助に徹する
読者の理解を信頼する
4. 自身のフレームワークを「提案」に留める
主張の語尾を弱める
「唯一」「決定的」を使わない
選択肢の一つとして置く
5. 実証・事例は“静かに”差し込む
成功談にしない
劇的なBefore/Afterを描かない
データや事例は説明的に扱う
6. 限界・留保を自然に含める
独立した「限界」章にしなくてもよい
文中にさらっと織り込む
読者が批判できる余地を残す
7. 文体は「記者と研究者の中間」
一人称は最小限
感情語を使わない
語彙は平易だが安っぽくしない
8. 結論を「まとめ」にしない
断定で終わらない
問いを開いたまま閉じる
読後に思考が続く構成
❌ Not To Do(やらないこと)
1. フレームワークを“売らない”
有用性を強調しすぎない
読者に使わせようとしない
「役に立つ」アピールをしない
2. 学術的優位性を誇示しない
「従来研究は不十分」などの言い切り
過度な独自性強調
専門用語でのマウンティング
3. 読者を啓蒙しない
「私たちは〜すべきだ」
読者を無知な存在として扱う書き方
教訓的結論
4. 図やモデルを主役にしない
図で納得させようとしない
視覚的インパクト重視
フレームワーク名の連呼
5. 物語化しすぎない
ヒーロー/問題解決構図
ドラマ的起承転結
自己体験中心
6. 「東大っぽさ」を演出しない
知的アピールのための難語
不必要な引用羅列
内輪感のある表現
📝 東大新聞コラム的バランス感覚(要約)
強く言わないが、浅くもしない
断言しないが、逃げもしない
主張するが、押しつけない
読者を信頼する